親父の弁当と最後のパレード

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:46:24

小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。

当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、
また母親が突然いなくなった寂しさもあいまって、
俺は飯のたびに癇癪をおこして大泣きしたり、喚いたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に投げつけたりなんて事もあった。

翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずにちょっとずつわけてもらったおかずと、
持っていたお菓子のみで腹を満たした。

弁当の中身は道に捨ててしまった。

家に帰って、空の弁当箱を親父に渡すと、親父は俺が全部食べたんだと思い、
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、
「全部食ったか、えらいな!ありがとなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。

俺は本当の事なんて勿論言えなかった。

でも、その後の家庭訪問の時に、担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていた事を親父に言ったわけ。

親父は相当なショックを受けてて、でも先生が帰った後も俺に対して、怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。

 
さすがに罪悪感を覚えた俺は、気まずさもあってその夜、早々と布団にもぐりこんだ。

でも、なかなか眠れず、やっぱり親父に謝ろうと思い親父の所に戻ろうとした。

流しの所の電気がついていたので、皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、
親父が読みすぎたせいか、ボロボロになった料理の本と遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。

で、俺はその時ようやく自分がとんでもない事をしたんだって事を自覚した。

でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、謝ろうにもなかなか踏み出せない。

結局俺はまた布団に戻って、そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。

翌朝、弁当の事や今までの事を謝った俺の頭を親父は、またぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残す事は無くなった。

 
親父は去年死んだ。

病院で息を引き取る間際、悲しいのと寂しいのとで、頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら、
「色々ありがとな、飯もありがとな、卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」
とか何とか言った俺に対し、親父はもう声も出せない状態だったものの、微かに笑いつつ頷いてくれた。

「親父の弁当」裏クロスブリードさん より

 
こういうネタは
所詮2チャンコピペであって
実話かどうかも怪しいわけで
冷めた眼でみる人もいるのだけれど、

実話かどうかなんて
ぜんぜん関係ないんじゃないかと思う。

イイと思ったかどうか?
感動したかどうか?
そういうことは自分の問題だから。

 
最近、中村克氏の著書
「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」で
盗用疑惑が浮上して話題騒然となった。

この話題が出る前までは
感動的なエピソードとして
圧倒的な支持を得ていた本だったが、

一転して
ウソだったなんて大ショック!
感動して損をした。。。などという世論が
スゴイ勢いで広がってきた。

 
でも…
それって どうなん?

 
中村氏の行動や対応については
批判されても仕方がないことだと思うけど、
感動して損をした。。。っていうのは
いったい どういう意味なのか?

 
エピソードが盗用であったとしても
実話ではなくフィクションであったとしても
「感動した」ということに変わりはないはず。

イイ話を聞いて、読んで、
心を動かされたことは事実。

確かに、
実話だったことを条件に感動したという人は
その感動に水を差されたかも知れないけど
でも、もう一度、冷静に読んでみて。。。

最初からフィクションだと知っていたら
やっぱり!感動していたんじゃない?

 
不遇や喧騒、理不尽が溢れる生活の中で、

自分の心が激しく動いたこと。。。

自分の感性が輝いたこと。。。

それは、
自分の素晴らしい部分が
紛れもなく現れた瞬間なんだと思う。

 
そんな自分の姿に感動しても イイんじゃない?

 
ネタ元の人がどうだとか
実話だとか盗用だとか
そういうことに関係なく

心を震わせることのできる自分がいる...

そのこと自体が エエ感じやと思うな~

 
どんなに美しい花を観ても…
どんな叙情的な詩を読んでも…
どんなエキサイティングな映画を観ても…
どんな心温まる出来事に遭遇しても…
ぜ~んぜん ち~っとも 感じない人って
けっこう いるよね~

それに比べて
最後のパレードを読んで感動した人は
温かい魅力的な人なんじゃないか...と思う。

あるいは、
いつもは感動なんてしたことないのに
この本を読んで久しぶりに涙を流した人だって
まだまだ捨てたもんじゃない...と思う。

 
 
親父の弁当...
泣けて 泣けて 泣けて 仕方なかった。

 
親孝行したい時には親はなし

 
自分には 母親がいてくれる。

いてくれるだけで ありがたい。
なのに 素直になれない自分が情けない。

 
でも、このエピソードを読んで
涙を堪えることのできなかった自分なら
まだ間に合うかも知れない。。。

きっと!できる。大丈夫!

目玉親父の弁当!?

via: 榎本加奈子 OFFICIAL BLOG

 

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Comments 4

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ほにゃん  

こんにちは、
ディズニーランドで本当にあった(一部別の遊園地の話だった)や、
ディズニーランドでキャストに丁寧に語り伝えていた(その事実なし)、などのウソが売り文句になっているのは、やはり出版物として許されるものではないと思うのですが・・(^^;

2009/05/14 (Thu) 17:04 | EDIT | REPLY |   
どくとる☆はにわ  
Re: タイトルなし

ほにゃん さん...
コメントありがとうございます。

誤解に繋がったり
気分を害する表現があったとしたら
ごめんなさい。。。

ボクも、同じく
中井氏や出版社の行ったことは
良くないと思っているんです。

というか、
きっちり!ケジメをつけるべきだと思います。
(自主回収とかしてるみたいだけど…)

ただ…
この本を買って読んだ人が
「感動して損をした」というのは
もったいない、というか
お門違いじゃないかと思うんです。

著者や出版社に腹をたててもイイけど、
自分が感動したことを否定しなくてもイイ!

盗用、裏切り行為の部分と
心をふるわせた事実は
別けて考えたほうがイイ...
そう思っています。

眼が眩んだ人たちは、やっぱり良くない。
けど、感動した読者は、イケてるんじゃない?

どうでしょうか?

2009/05/15 (Fri) 00:16 | EDIT | REPLY |   
とおりすがり  

こんにちは、

この本の内容が、良いと言っても、
それは方々から他人が書いた良い話を盗んで集めたからです。

「それでも感動できたから良い本」と言ってしまうと
こういう盗作本がまた出てくる可能性がありますから
良い感じはしません。

特に、今回は被害者がいらっしゃることでもありますし。
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090430/bks0904301934000-n1.htm

2009/06/05 (Fri) 08:58 | EDIT | REPLY |   
どくとる☆はにわ  

★とおりすがり さん...
 コメントありがとうございます。

 気分を害する表現があったとしたら
 ごめんなさい。。。

 おっしゃるとおり、
 盗作は良くないですよね。
 全面的に同感です。

 だから、この記事では
 良い本だという評価はしていません。

 読んだ人に
 感動するココロがあったとしたら
 それは素晴らしいことですね...
 そういうことに注目しました。

 それだけに、
 著者の行動や対応は
 読者のキモチに水を差すもので
 とても残念な思いがします。

 どうでしょうか?

2009/06/05 (Fri) 10:43 | EDIT | REPLY |   

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