自分とは…
人間というのは、何らかの意味で「自分は唯一の存在である」ということをどこかで確信しないとだめですからね。
その確信の一方で、自分は自分の存在を越えたものと繋がっていないとだめなんですね。
この二つがあるわけでしょう。それをどう折り合いをつけるかをいろいろやってきた。
昔だったらみんなご先祖に繋がっていたわけだし、そのへんは凄く安心だったわけですね。
そのかわり≪個≫ というものは、部族のためにとか、お家のためにとかいうことで、どんどん無視されていった。
今はどんどん≪個≫になってきて、ちょっとした差異などを喜んでいても、今度は何と繋がっているかという点では、今はいちばん難しくなっているのじゃないでしょうか。
(谷川俊太郎/河合隼雄)
個 即 全
全 即 個
あなたに代わる あなたは いない。
わたしに代わる わたしは いない。
自分とは、
誰にも代わることのできない唯一の存在であり、
誰にも代われない使命を持って、生まれて死ぬ。
あなたが いてくれて、本当によかった。
私がいることも、何かのお役目を果たしている。
それと同時に、自分とは、
意識の及ばない奥底で、あらゆる人と繋がっている。
家族や友人だけじゃなく、どの人とも繋がっている。
人だけじゃなく、動物や植物や物や自然とも
意識の及ばない奥底で、あらゆるすべてと繋がっている。
今いる人やモノやコトだけじゃなく
過去とも未来とも繋がっている。
意識の及ばない奥底で、自分は宇宙と繋がっている。
自分は、すなわち宇宙の一部。
いや! 自分とは、宇宙そのもの!
だからこそ、
自分とは、唯一無二の存在であり、
自分とは、あらゆる事物と一如たる存在。
自分の中に宇宙があり、神様がいる。
宇宙や神様に抱かれて、自分がいる。
そういうことさえ忘れないようにしていれば
時代kの変化や、互いの事情による変容なんて
なんら問題にならないんじゃないのかも...
な~んとなく… そんな気がしています。
いや、な~んとなく...(^^ゞ
●1年前の今日:ろうそくの両端に火を点ける