あえて見せないという魅せ方

年に数回しか行かない隣町で大量に買い物をすることになったとき、
オヤジ(自営)が鍵を渡して合鍵を作ってきてくれと頼んできた
ショッピングセンターを数件回ったら、ちょうど一階のテナントに鍵屋を発見
そこにいたのが白髪頭の爺さんだった

「本日は大変込み合っておりまして、一時間ほどお時間を頂きますが宜しいですか?」
「えー、そんなに?そしたら、終わったら携帯に連絡もらえます?」
「いえ、お客様の方からお越し下さい。一時間後には必ず仕上げておりますから」

この時点で融通のきかないジジイだなとは思ったんだけど他にあてもないし、
どうせ2,3時間後にはこの店の近く通って帰ることになるからと思って俺は頼んだ

その後、再び訪れたらちゃんと鍵は出来上がっていた
「あ、領収書お願いします。宛名はカッコ有、、、」
と言いかけたところで鍵屋の爺さん、ニコニコしながら黙って無記名の領収書を提出しやがるんだよ

電話連絡もらえなかった件と相まって、なんとサービスの悪い鍵屋だ!
と俺は文句の一言でも言おうと思ったんだけど、爺さんはやはりニコニコしている
そこで俺はハッとひらめいた

普通の物売りと違って鍵屋はセキュリティを扱うところ
そういうお店で、この鍵がどこの物なのか知られてはいけないんだ!
俺の名前や携帯の番号を聞こうとしなかったのもそのためだ!
あああ、俺のバカバカバカバカ!!!

ようやく気付いた俺は深々と頭を下げて「ありがとうございました!」
それを悟った爺さん、ニコニコ顔を崩さずペコっとお辞儀
あの爺さん、一枚も二枚も上手だったわw

via: Tracebacks

うん  たしかに!
その爺さん、一枚も二枚も上手かも。

だけど、
その場で そのことに気づいた貴方も
負けず劣らず 深遠な洞察力と
人の気持ちを汲む思慮に富んだ御仁です。

さて、ここで思うのは…
この爺さんのプロとしてのサービスは
予め明示しておけば、もっとアピールできるはず!
…みたいなことが言えるだろうか?ということ。

なるほど、案外と忘れてしまいがちな
このような配慮やサービスというものを
確実に提供していますということを
大々的にPRするということは
消費者にとっては安心して購入できるばかりか
同業他者との違いを明確にすることもできます。

けれども、
果たして それがベストな手段なんだろうか?

領収書に記名しないのは褒められたものじゃないし
その場限りで関係を断つという意味では
アフターサービスや保証はしないとも捕られかねません。

それに、何よりも
最初から そういう説明があったなら
こんな心を揺さぶられるエピソードが
生まれることはなかったことでしょう。

さりげないところで
そこはかとなく
けれど
ハッキリとした意志のもとに
淡々と実践されていること…

発する方も
受ける方も
なにもなかったかのように
けれど
ハッキリとその意図を汲んで
感謝の心をおくり合うこと…

そういうところが
イイなぁ というような気がします。

いや、なんとなく…

・・・などと、
思ったり...思わなかったり...

では、お気楽に...(^^)/~~~

あえて見せないという魅せ方

 

●1年前の今日:無茶しない。

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