良い「問いかけ」、悪い「問いかけ」

「宿題やったの?」
「手は洗ったの?」
「いつまで遊んでるの?」
「何度いえばわかるの?」

子育てをしている人なら
誰しも何気なく使っているコトバですね。

本来、「問いかけ」というのは
とても有効なコミュニケーション法です。

問いかけに自分のコトバで応えることによって
考えが整理されたり、気づきを得たりして
思考が活性化し、自発的行動につながります。

他人に直接的に指摘されると
それが事実だとしても受入れにくかったり
反発を感じてしまうこともありますし
なんとなく解った気になっただけで
消極的な行動しかできなかったりするようです。

けれども、
「問いかけ」なら何でもイイのか?
というと、決して そういうわけではありませんね。

相手に考える余地、気づく余地を与えて
本人が自分で問題解決に関わることが大切なのであって
外的刺激や「投げかけ」になってしまっては
「問いかけ」であって「問いかけ」ではないんですね。

そういう意味でいうと
冒頭の「問いかけ」の例は
「問いかけ」であって「問いかけ」でないものの
典型的なパターンだと思います。

ちゃんと質問形式になっています。

その点では「問いかけ」なんです。

けれども、
相手に考える余地、気づく余地を与えていません。

質問形式ではありますが
事実上の「指摘」であり「断定」になっています。

「まだ宿題やってないんだな」
「まだ手を洗ってないな」
「いつまでも遊んでるんじゃないぞ」
「何度いってもわからないな」

そう言っているのと同じですね。

これでは本人が自分で考えて気づいて
自発的に問題解決することはできません。

不機嫌になって反抗するか
しぶしぶ言うことを聞くしかありません。

こうなると
コミュニケーションが悪くなるばかりか
教育的な効果もほとんど期待できなくなってしまいますね。

大人はもちろんのことですが
子どもだって少しずつ自我が目覚めてくるにつれて
自分で考え自分で行動したくなるのは当然です。

自分で考え、自分で気づき、
自分で失敗したり解決したりすることが
ひとつひとつ経験として積み重ねられていきます。

幼い子どもには
言い聞かせなければならないことは多いものですが
自我に目覚め始めたら
何もかも教えたり叩きこむのではなく
良い「問いかけ」を通じて
自分で考え、自分で気づき、
自分で問題解決に関われるように
促してあげたいものです。

そのためには
「断定的な問いかけ」はNGです!

そして、このことは
子育てだけではなく
職場や教育現場、サークルなど
あらゆるコミュニティに共通して言えることです。

くれぐれも「断定的な問いかけ」に注意して
相手の自主性を尊重した「問いかけ」をしていきたいですね。

・・・などと、
思ったり...思わなかったり...

では、お気楽に...(^^)/~~~

おまえは何を言っているんだ?

 

●1年前の今日:自分のレベルの上げ方

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コミュニケーション自主自立尊重成長

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