梅雨入り梅雨明けの基準って?

昨日の「梅雨の晴れ間のバラ園デート」というエントリーで、「既に梅雨入りしていますが、今日は朝から雨があがっています」と書きました。
ところが、今日(6/10)現在、
近畿地方は梅雨入りしていませんでした。
勝手に梅雨入りしたと思い込んでいました。
東海・北陸・関東・東北南部などが6月7日に梅雨入りしたので、その報せを聴いて早とちりしてしまったのでしょう。
ガセ情報を流布してしまい申し訳ありません。
それにしても不思議ですね。
沖縄・九州南部などが早い時期に梅雨入りするのは解ります。
しかし、近畿よりも北陸や東北の方が早いのはどうも腑に落ちません。
梅雨入りの基準って、いったいどうなっているのでしょう?
実は、梅雨入りの具体的な基準はありません。週間予報が鍵を握っていて、今後、曇りや雨が増えそうなら、梅雨入りを発表します。梅雨入り・梅雨明けを発表する際は、「お伺い」を立てないといけないんです。地方の各気象台が東京の気象庁本庁に「そろそろ梅雨に入った(明けた)と思うんだけど」と意見を擦り合わせて、他の地域との調整をするんです。
えっ! 具体的な基準はない!?
感覚的な判断だったんですね。梅雨入り宣言って。
となると、ますます腑に落ちません…
なぜなら、一昨日あたりから湿度が高くなっていますし、天気がぐずつき気味だったからです。
他地方の梅雨入りのニュースに惑わされたことは拭えませんが、自分の感覚としてはもう梅雨だと言われても違和感なかったんですけどね。
もちろん素人の感覚では宣言できないでしょうけれど…
とはいうものの、気象台の専門家が慎重に判断して発表した梅雨明け宣言が後に修正されたことは何度もありました。
5月・6月の発表は、あくまでも「速報」なのだとか。
正式には、9月1日に梅雨入り・梅雨明けが確定するそうです。
そんな面倒なことをするくらいなら、宣言なんてしなければイイのに、とも思います。
正確な判断は難しいため、気象庁は一時期、発表を行わなかったこともあります。
ところが意外にも、梅雨入り・梅雨明けを求める声は少なくないようです。
・梅雨期は大雨による災害が発生しやすい
・梅雨期は曇りや雨の日が多くなるため、日々の生活等に様々な影響を与える
・梅雨明け後に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期である
・海の家や家電、ビアガーデンなど夏の業界の仕入れの目安となるvia: ウェザーニュース
このような理由から社会的関心が高いため、発表をせざるを得ないという事情もあるようです。
たしかに、梅雨入りする「靴や鞄に撥水スプレーしなきゃ」とか「洗濯する日を逃さないように予報に注意しなきゃ」と思いますし、梅雨明け宣言が出ると、「夏だ! 夏が来た~っ!」っていう気分になります。
もう気象の域を越えて、文化的な要素が色濃く反映されていますね。
たかが「梅雨入り」されど「梅雨入り」。
さて、今年の近畿地方の梅雨入りはいつになるでしょうか?
・・・などと、
思ったり...思わなかったり...
では、お気楽に...(^^)/~~~
- ●1年前の今日:
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