豊かで心地よい暮らし方のヒント
『ピアノの練習中、ご近所さんがドアの下にこのメモを滑らせてきました。
— Ken_GO (@yazaki_ken) January 28, 2020
「うるさい」という苦情だろうと思っていたところ、そこには"リクエスト"が書かれていたんです。
窓を開けその曲を演奏してみたところ、バルコニーから大きな拍手が聞こえました。
私は今、とても素敵な気分に浸っています』 pic.twitter.com/ZCArooXyiY
ホントに素敵ですね。
運動会がうるさい、除夜の鐘がうるさいなどと、さまざまな苦情がまかり通る世の中になってしまいましたが、こんな温かいキモチにさせてくれるエピソードも残っているのだと思うとホッとします。
多少の出もの腫れものはお互いさまですし、何事も捉えようによっては価値も変わってきます。
良いように捉えることによって一番イイ気分でいられるのは自分自身ですしね。
それにしても、件のお宅とご近所さん、ただ者ではありませんね。
リクエストするということは、相手が馴染んでいるジャンルの弾ける曲をセレクトしているということ。
でなければ、リクエストは叶いませんし、場の雰囲気を悪くしてしまいかねません。
つまり、日頃からよく聴き込んで、奏者の趣向やレベルを理解している上に、音楽についても明るいということ。
練習している人もまた、リクエストされた曲を首尾よく演奏してみせるというサービス精神と技術の持ち主。
それも拍手に値するだけの出来栄えですから見事なものです。
それと同時に「しっかり聞こえているから時間をわきまえた練習が必要」だということも互いに確認し合えます。
というわけで、ほんわか温かいだけのエピソードではなく、それなりのセンスと知識や技術を併せ持った人たちの高度なやりとりだったということなのでしょう。
密度の高いアパート暮らしの生活とは少々事情が違うようですが、豊かで心地よい暮らし方のヒントを一つ見つけることができたような気がします。
芸術にせよスポーツにせよ、自身の文化レベルを高めることによって、その楽しみ方の幅や奥行きが拡がれば、同じ場所で暮らしていても見えてくるものは変わってきますよね。
・・・などと、
思ったり...思わなかったり...
では、お気楽に...(^^)/~~~
- ●1年前の今日:
- 人に懐いたスズメバチ